塗床をご検討のかた必読!~おさえておきたいポイント~
塗床選びのポイント
「塗床をしたいけれど、よくわからない」
「予算がどれくらいかかるのか気になるところ」
失敗しないための、おさえていただきたいポイントをご紹介します。
まずはじめに、2つのポイントをイメージしましょう。
① 用途(使用する場所)・・耐久性・耐熱性・美装性・耐衝撃性・耐薬品性・耐水性など
② 品質・性能・・・・・・・塗料の種類(無機系・有機系(合成樹脂系))、塗装の厚み
使用する場所には、どの材料で、どんな工法を採用するか?を考えながら決めていくとスムーズです。
塗料の種類
塗床の材料は、その主成分によって以下のように分けられます。
成分の違いによって機能が異なってくるのです。
① 無機系・・・・・・・・・火に強い/ 臭いが少ない/ 衝撃に強い/ 紫外線による変色が少ない
② 有機系(合成樹脂系)・・防水性が高い/ 薬品に強い/ 発色が良い/ 伸びがある
さらに、有機系(合成樹脂系)は種類が分かれます。
① エポキシ樹脂系(薄膜)・・最安価/ 防塵や衛生面◎/ 耐久性△/ 事務所や廊下など〇
② エポキシ樹脂系(厚膜)・・光沢/ 耐摩耗性・耐久性・耐衝撃性・耐薬品性◎/ 高温水60℃で軟化△/ 工場〇
③ ウレタン樹脂系・・・・・・耐熱性・耐衝撃性・耐薬品性◎/ 硬いため割れるおそれ△/ 汚れ・カビのおそれ△/ 工場や通路〇
④ アクリル樹脂系・・・・・・高価格/ 耐久性はエポキシ樹脂の5倍程度◎/ 高温水90℃で膨れ△/ 耐衝撃性△/ 厨房・工場〇
それぞれ特徴があり、使用する場所の用途に応じて材料を選びましょう。
材料価格は、①→④の順に高くなります。
塗装の厚み
耐久性を重視したい機械工場や、重量物運搬に使う通路など、塗装を厚くする必要がある場合もあります。
そのようなケースでは、塗装を厚くすればその分単価も上がり、通常より費用がかかります。