工場の種類によって最適な床に違いがある
工場に施工を行う床塗料は、工場で生産するものに合わせた床塗料を使用することが求められます。
そのため、施工業者はただ床塗料の施工を行うのではなく、最適な床塗料の選定・提案を行ったのちに施工を行うこととなりますが、工場で生産するものに合わせた床塗料にはいくつか種類があります。
まず、食べ物を取り扱う食品工場では、熱湯や火を扱うケースが多いため、耐熱性や耐火性の高い塗料を選ぶことになります。また、工場内を汚染区域、非汚染区域と区別するなど衛生管理も重要となるため、それぞれに適した床材を選んで施工することが求められます。
製薬工場では、食品工場と同等、それ以上に清潔さが求められるため、抗菌はもちろん、粉塵などの発生、静電気防止などの高価のある床材を選んで施工することが求められます。また、製造工程の中で薬品が床につくことも想定し、耐薬品性を持つ塗料も選ばなくてはなりません。
食品工場や製薬工場など、衛生管理が高く求められる場所ではない印刷工場や機械工場などで使用する床塗料に対しても、生産するものに合わせた床塗料を選ぶ必要があります。
印刷工場では、粉塵が舞うことでインクが印刷物に付着し、品質に悪影響を与えてしまう可能性があるため、防塵性の高い床塗料の使用が求められます。機械工場などでは、油や洗浄剤を使用することが多いため、耐油性のある床塗料を選ぶことはもちろん、耐薬品性の高いものも合わせて選ぶ必要があります。また、工場内では重量物の運搬が頻繁に行われることも多いので、強度や硬度の高い床塗料も選ばなくてはなりません。
このように、同じ工場でも生産するものに合わせて最適な床塗料を厳選することがとても重要となります。